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PTAを見直す、私たちからできる小さな一歩

PTAを見直す、私たちからできる小さな一歩
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PTAに「モヤッ」を感じたことはありませんか?

「PTA」と聞いたとき、多くの方は正直なところ、あまり前向きなイメージを持たないのではないでしょうか。
役員を決める時期になると、保護者の間で微妙な空気が流れる。

誰も手を挙げないからじゃんけんで決めるしかない

仕事が忙しいから無理

できれば関わりたくない

そんな声が聞こえてくる光景は、全国どこでも珍しくありません。

私自身も、小学校・中学校でPTA役員や会長を務めた経験がありますが、最初に役員を引き受けるときは正直なところ気が重かったのを覚えています。

会議は夜に設定されることが多く、仕事や家庭との両立はなかなか大変。引き受けてみると、行事の準備や資料作成、地域への連絡調整など、想像以上にやることが多く、手探りの日々が続きました。

インターネットやSNSでも「PTA不要論」「PTAは時代遅れ」という言葉をよく見かけます。確かに、今のPTAには多くの課題があります。

  • 年度ごとにほぼ同じことを繰り返すだけの活動
  • 紙の配布物や手書きの書類作業が多く効率が悪い
  • 一部の保護者に負担が集中してしまう

こうした状況では、参加したくないと思うのも無理はありません。

でも、PTAは本当にいらないのか?

ここで一度立ち止まって考えてみたいのは、「PTAが本当に不要なのか?」という点です。たしかに、形式だけが残ったPTAや、負担が重すぎる活動は見直すべきです。しかし一方で、PTAが担っている役割は意外に大きいのです。

たとえば、次のような活動は、多くの学校でPTAが関わっています。

  • 運動会や学芸会など学校行事のサポート
  • 登下校の見守りや交通安全活動
  • 災害時の物資管理や避難対応の協力
  • 学校敷地や周辺環境の整備、花壇や清掃
  • 地域との橋渡し、子ども会や自治会との連携

これらは、なくなってしまうと意外に困る活動ばかりです。また、PTAを通じて顔見知りができることで、防犯や防災の面でも安心感が生まれます。子どもたちの学校生活は、家庭だけでは支えきれません。地域と学校と保護者のつながりがあるからこそ、子どもたちの毎日が守られているのです。

変えられたPTAの実例

近年は、PTA改革に取り組む学校も増えてきました。たとえば、千葉県松戸市立栗ケ沢小学校では、2018年から2020年にかけて大きな見直しを実施しました。

  • 会員は任意参加型に変更
  • 活動は希望制にして「やらない自由」を尊重
  • ポイント制やノルマを廃止し、関わりやすさを重視

その結果、以前よりも負担感が大幅に減り、保護者の主体性が高まったと報告されています。「やらされる活動」から「参加したくなる活動」への転換は、確かに可能なのです。

このような取り組みは、全国で少しずつ広がっています。私自身も経験から感じますが、PTAは小さな改善でも大きく変わります。「どうせ変わらない」とあきらめる前に、「変えてみてもいいのでは?」と考えることが、改革の第一歩です。

PTAiが目指すもの

私がこのウェブサイトを立ち上げたのは、まさにその「第一歩」を応援したいからです。サイト名の「PTAi」に込めた「i」には、こんな意味を重ねています。

  • improve(改善する) … もっとよいPTAの形を目指す
  • innovation(革新) … これまでの慣習にとらわれず、新しいやり方を考える
  • inspire(やる気を与える) … PTA活動に前向きな気持ちを持てるようにする
  • invigorate(活気づける) … PTAや学校、地域を元気にする
  • information(情報) … 実際に役立つ情報を届ける
  • … 子どもたち、保護者、先生、地域への思いやりを大切にする

私は、無理な負担を減らし、必要な活動を見極め、デジタルやツールも活用して効率化していくことが、令和のPTAには必要だと考えています。「やらされるPTA」から「関わってよかったと思えるPTA」へ。そんな変化を目指して、情報やアイデアを発信していきます。

このサイトで発信すること

今後、このサイトでは次のような内容を発信していく予定です。

このサイトで発信すること
  • 役員経験者のリアルな体験談
  • 各地で実際に行われているPTA改革事例
  • 会議・行事の効率化やデジタル活用の方法
  • 家庭・学校・地域が無理なく協力できる仕組みづくり
  • 法的な位置づけや、加入・退会に関する正確な情報

読んでいただく方が「自分の学校や地域なら、こんなことから始められるかも」と感じられることを目指します。最初の一歩は小さくてかまいません。アンケートの見直し、プリントのデジタル化、行事の簡略化……その一つひとつがPTAの未来につながります。

さいごに

PTAに対して不満や疑問を持つことは、決して悪いことではありません。むしろ、それは変革の第一歩です。

「知ること」「考えること」「小さく動いてみること」
この3つの積み重ねが、やがて地域や学校のPTAを前向きに変えていきます。

このサイトが、あなたにとっての「PTAをもっとよくする一歩」になれば幸いです。今後もこのサイトでは、私が実際に会長を務めたときに行った改革の具体例をご紹介します。

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