
人間関係トラブルとPTA疲れ
PTAに関わる上で、多くの人が最も恐れるのは「人間関係のトラブル」です。活動はボランティアでありながら、上下関係や暗黙のルールが存在し、それに従わないと孤立するケースが少なくありません。
たとえば、学校祭の準備で「こんにゃくの切り方」を注意された若い母親をかばった女性が、その後無視や陰口にさらされたという話があります。些細なことがきっかけでグループ内に溝が生まれ、精神的に追い詰められてしまうのです。
また、役員を引き受けたものの引き継ぎが十分でなく、右も左もわからない状態で仕事を押し付けられた男性が、古参役員から厳しい指摘を浴びせられ、孤立無援に陥った例もあります。協力し合うはずの場が、むしろ保護者を追い詰める「負のコミュニティ」になってしまっているのです。
さらに、運動会での撮影担当を引き受けた役員が「長時間中腰や座り込みでの撮影」を強要され、足を痛めて通院する羽目になったという報告もあります。「ここぞとばかりに権力を振りかざす役員がいて、他の保護者をこき使う」という証言も寄せられており、ボランティア活動であるはずのPTAが、パワハラの温床と化している現実が浮き彫りになっています。