
教師からも聞こえる「もうPTAはいらない」の声
保護者だけでなく、学校の教師からもPTAに対する否定的な声が出ています。大阪のある教師は「PTAは誰もやりたがらず、罰ゲームのようになっている」と率直に語りました。さらに「役員を引き受けるのは、モンスターペアレントに近い人が多い」という指摘もあり、学校運営上の負担になっている実情が明らかになっています。
かつては専業主婦が多数派で、時間に余裕のある保護者が活動を支えていました。しかし現代では共働き家庭が主流となり、平日の昼間に学校へ足を運ぶ余裕のある親は限られています。それでも「昔の仕組み」をそのまま維持しようとするため、現場は疲弊し、教師にとっても負担となっているのです。
ある校長経験者は「学校と家庭をつなぐ役割は必要だが、それをPTAが担う必要はない。別の形で十分代替できる」とも語っています。教師たちのこうした本音は、PTAという組織の存在意義そのものに疑問符を投げかけています。