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PTA廃止の実例とその後

PTA廃止の実例とその後

PTA代行サービスという新しい選択肢

近年、PTA活動の担い手不足を背景に、旅行会社など大手企業も参入する「PTA代行サービス」が注目を集めています。これまで保護者が分担して行ってきた作業を業者に依頼する仕組みで、「役員のなり手がいない」「時間が取れない」といった悩みの解消につながるとして一部で利用が広がっています。しかし、その費用を誰が負担するのか、そしてそもそも代行が必要な活動なのかという議論もあり、賛否が分かれるのが実情です。

PTA代行サービスの概要と実態

項目内容
参入企業旅行会社・イベント企画会社・清掃業者など、大手企業も参加
主な依頼内容学校行事の手伝い(受付・進行補助)、広報紙の作成、印刷物の編集、学校敷地内の清掃など
利用目的保護者の負担軽減、役員不在問題の解消、活動の効率化
実態一部の学校で試験的に導入され、教職員からは「助かる」と好評の声もあるが、利用はまだ限定的

費用負担と賛否

視点賛成派の意見反対派の意見
保護者強制的な活動がなくなり安心/専門業者に任せれば効率的PTA会費=私費から数万~十数万円の支出は納得できない
学校教員の負担が減る/専門性ある作業を任せられる本来公費で賄うべき業務を保護者負担にしてよいのか疑問
社会的評価「新しい仕組み」として注目「本質的な改革を避ける対症療法」との批判

利用事例と効果

実際に導入したPTAの役員によれば、「代行サービスを利用することで、PTAが変わろうとしているメッセージを打ち出せた」といいます。教職員からは大きな歓迎の声が上がり、保護者も強制的な負担から解放されました。さらに「代行を頼むほど必要かどうか」を考える契機となり、翌年度には自主的に手を挙げる保護者が増える可能性も示唆されています。つまり、代行は単なる外注ではなく、活動そのものを見直すきっかけとなる点で一定の効果を持っているのです。

PTA廃止のメリット・デメリット

登校見守り
観点メリットデメリット
保護者の負担役員選出や活動の強制から解放され、心理的・時間的負担が軽減される学校行事や活動の担い手不足が生じ、必要なサポートが不足する可能性
会費PTA会費の徴収がなくなり、家庭の金銭的負担が減るPTAが負担していた費用(広報紙、イベント補助など)の財源がなくなる
学校との関係教員や校長主導で必要に応じて協力を呼びかける仕組みに移行できる学校と保護者をつなぐパイプ役が弱まり、意見集約が難しくなる
地域社会無理な役員強制がなくなり家庭に合った関わり方が可能になる地域活動の場に保護者が出にくくなり、「協力しない学校」と見られるリスク
組織運営中途半端な「休止」と違い、財産や口座の管理の手間から解放される後に新たな保護者組織が必要になった場合、ゼロから立ち上げる労力が発生
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この記事を書いた人

2人の子供が小中学生の時6年間PTA役員をやりました。うち2年はPTA会長でした。シングルファーザー&自営業で学校に顔を出すことも多かったので目を付けられてしまいました。そんな僕の経験からPTAの様々な問題について情報発信しています。