
PTA役員と聞くと、多くの保護者がまず思い浮かべるのは「大変そう」という印象ではないでしょうか。会議や行事の準備に追われて時間を取られる、仕事や家庭との両立が難しい、そして何より「任意とはいえ、選ばれたら断りにくい」という憂鬱さ…。そんな声を耳にすることは少なくありません。特に近年は共働き世帯が増え、平日の昼間に動くことが難しい家庭も多く、「役員=負担」と考える人が増えているのも自然な流れです。さらに「引き受けたら最後、数年間は抜け出せないのでは」と不安を抱く方もいるでしょう。そのため役員決めの時期になると、保護者会の空気がピリピリと張りつめるのもよくある光景です。
しかし実際にPTA役員を経験した人たちからは、意外にも「やってみたら思っていたよりずっと良かった」という声が少なくありません。先生との距離が近づき、子どもの学校での様子をより深く知ることができたり、保護者同士のネットワークが広がったりと、負担だけではない“得られるもの”があるのです。中には「自分の視野が広がった」「子育てに役立つ情報を得られた」とポジティブに感じる人もいます。この記事では、そうした経験者の声をもとに、PTA役員だからこそ得られるメリットに焦点を当ててご紹介します。ネガティブなイメージの裏側にある「意外な魅力」を知ることで、少しでも気持ちが前向きになれば幸いです。