
PTA役員を引き受ける注意点/デメリットも併せて紹介
PTA役員には多くのメリットがある一方で、正直なデメリットの声も見逃せません。代表的なのは「活動に時間を取られ、自分の自由時間が減る」という点です。また、報酬が発生しない無償の活動であるため、「ここまでやっているのに損得勘定をしてしまう」という気持ちになる人も少なくありません。とくに会議や準備に追われる時期は負担感が強まり、「やはり大変だった」という感想が出ることもあります。
さらに、フルタイムで働く保護者にとっては、スケジュール調整の難しさが大きな壁となります。平日昼間の活動に参加できないケースが多く、「結局一部の人に負担が集中してしまう」という不公平感も生まれがちです。こうした課題は、役員活動を続ける上で避けて通れない現実です。
だからこそ重要なのは、「無理のない範囲で」「自分に合った役割を選ぶ」ことです。大役を担うのが難しいなら、短期間やスポット的な活動に絞るのも立派な関わり方です。自分のライフスタイルや家庭の事情に合わせて調整することで、負担を軽減しつつメリットを得ることができます。PTA活動は強制ではなく任意の参加であることを忘れず、バランスを意識することが大切です。
まとめ
PTA役員には「時間を取られる」「無償で大変」といったデメリットがあるのも事実です。しかし、多くの経験者が語るように、それ以上に得られるものが多いのもまた現実です。先生や保護者との信頼関係、学校や子どもの新しい一面の発見、そして自分自身の成長。こうした経験は、役員という立場を通じてしか得られない貴重な財産です。
大切なのは、すべてを完璧にこなそうとするのではなく、自分に合いそうな役割を見つけ、無理のない範囲で取り組むこと。小さな関わりでも十分に価値があり、気づけば「やってよかった」と思える瞬間に出会えるはずです。
子どものために、自分自身の成長のために、そして地域に少しでも貢献できる気持ちを持てるかもしれない。そんな一歩を踏み出そうとする方を、心から応援します。