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PTA経験者が語る「やってよかった」瞬間5選

PTA経験者が語る「やってよかった」瞬間5選
目次

PTA役員は「やって大変」だけじゃない

PTA役員と聞くと、多くの保護者が最初に思い浮かべるのは「忙しそう」「負担が大きい」「面倒そう」というイメージではないでしょうか。仕事や家庭との両立を考えると不安になり、「できれば避けたい」と感じる人も少なくありません。確かに、行事の準備や会議への出席、資料作りなど、時間と労力を要する場面が多いのは事実です。ネット上でも「役員決めは憂鬱」という声をよく目にしますし、PTAに対してネガティブな印象を持つのはごく自然なことだと思います。

しかし一方で、実際に役員を経験した人たちの声を拾ってみると、「やってよかった」と振り返る体験談が数多く存在します。大変さはあるけれど、それを上回る充実感や喜びを得られたという声は想像以上に多いのです。例えば「ありがとう」と感謝の言葉を直接もらえた瞬間や、子どもが誇らしげな表情を見せてくれた出来事。さらには、一緒に活動する仲間とのつながりや、普段は知ることのない学校の裏側を知れた安心感など、多くの保護者が前向きな気づきを得ています。

PTA役員の経験は、ただ「大変」なだけではありません。むしろ、自分自身の成長や人との絆、子どもとの関係を深めるきっかけになる場合があるのです。今回は、PTA経験者が実際に語った声をもとに、「やってよかった」と感じた瞬間を5つに絞って紹介します。ネガティブなイメージの裏側にある、ポジティブな体験を知ることで、「意外と悪くないかも」「やってみてもいいかな」と思えるヒントになれば幸いです。

PTA役員をやってよかった瞬間5選

「ありがとう」の言葉をもらったとき

PTA役員を務めていて最も心に残る瞬間のひとつが、先生や保護者からの「ありがとう」という感謝の言葉です。運動会や文化祭といった大きな行事の裏では、机や椅子の配置、配布物の準備、進行スケジュールの調整など、目立たない細かな作業が数多くあります。時には「大変そうだね」と声をかけられることもありますが、その一言に励まされ、やりがいを感じられることも少なくありません。さらに、行事が無事に終わったときに先生や保護者から「助かりました」「おかげでスムーズでした」と直接感謝されると、「自分の行動が誰かの役に立った」という実感が心に残ります。普段の生活では得られにくい充足感であり、苦労が報われる瞬間です。こうした経験を通じて、人の役に立つことの喜びを改めて実感できるのもPTA活動の大きな魅力です。

運動会での準備が大変でしたが、終わったあとに先生から『助かりました』と頭を下げられた瞬間、やってよかったと思いました。

普段あまり話さない保護者から『本当にありがとう』と言われ、こんなに感謝されるんだと驚きました。

地味な裏方作業でも、感謝の言葉を直接もらえたことで、報われた気持ちになりました。

子どもの誇らしげな表情を見たとき

PTA役員を引き受けて良かったと実感するのは、子どもが親を誇らしげに見てくれる瞬間です。学校での行事中に役員として働く姿を見て「お母さん(お父さん)が活躍している」と子どもが友達に話しているのを耳にすることもあります。普段の家庭生活ではなかなか得られない親の姿を子どもが学校で目にすることで、「自分の親は地域や学校のために頑張っている」と誇りに思ってくれるのです。その表情を見たときに、親としての存在意義や信頼関係がより強くなると感じる方も少なくありません。また、子ども自身も「自分も頑張ろう」と刺激を受け、学校生活に前向きに取り組むきっかけになることもあります。PTA活動を通して子どもに背中を見せることは、親子の距離を縮める貴重な経験になるのです。

子どもが友達に『うちのお母さんPTA会長なんだ』と自慢げに話していて、思わず泣きそうになりました。

学校で活動している姿を見て『お母さんすごいね』と笑顔を向けてくれたのが一番のご褒美でした。

子どもに『ありがとう』って言われたとき、親子の絆が強くなったと感じました。

仲間とつながりができたとき

PTA活動の大きな収穫のひとつは、一緒に役割を担う仲間との出会いです。学校や学年が違っていても、同じ目標に向かって協力する中で自然と連帯感が芽生えます。役員同士で情報を共有したり、時には冗談を言い合って笑ったりする時間は、負担を和らげてくれる大切な要素です。「一人ではできないことも仲間となら頑張れる」と感じられるのは、PTAならではの体験でしょう。さらに、こうしたつながりは一時的なものにとどまらず、卒業後も交流が続く長い付き合いになることも少なくありません。学校行事を終えた後の「お疲れさま会」などで培われた信頼関係は、地域での人間関係にも広がります。PTA活動を通して生まれる仲間意識は、負担感を超えて「やってよかった」と心から思える大きな理由のひとつです。

同じ役員になった保護者とは、一緒に苦労した分、今もご飯に行く友人関係が続いています。

LINEグループで相談し合える仲間ができて、学校生活や地域のことまで気軽に話せるようになりました。

孤独に感じていた子育てが、仲間がいることで支えられた気がします。

学校や先生との距離が縮まったとき

PTA役員として活動する中で、普段は知ることのない学校の裏側や先生方の努力に触れる機会が多くあります。行事の準備や会議に参加することで、先生たちがどのように子どもたちの教育環境を整えているのかを間近に見ることができるのです。これにより、日頃感じていた疑問が解消されたり、学校の方針や取り組みに対する理解が深まったりします。また、先生と直接話す機会が増えることで、子どもの学校生活に関する情報も自然と得られるようになります。「先生方がこんなに頑張ってくれているのだ」と実感することで、学校への信頼感や安心感が高まり、家庭との連携もしやすくなります。学校と家庭の橋渡し役としての役員活動は、単に行事を支えるだけでなく、教育現場への理解を深めるきっかけになるのです。

先生と直接話す機会が増え、子どもの学校での様子を知ることができて安心しました。

行事の準備を通じて先生方の努力を間近に見て、以前より信頼感が増しました。

校長先生と顔見知りになり、学校全体の方針を聞けるようになったのは大きな収穫でした。

自分自身が成長できたと感じたとき

PTA役員の経験は、自己成長の機会としても大きな意味を持ちます。例えば、会議での発言や司会進行、行事でのスピーチなど、普段の生活ではあまり経験しない役割を担うことがあります。最初は「自分には無理」と感じるかもしれませんが、実際にやってみると少しずつ自信がつき、苦手意識を乗り越えられることもあります。また、予算管理や企画運営など、社会人経験を活かしつつ新しいスキルを身につける場面も少なくありません。これらの経験は仕事や地域活動にも応用でき、自分自身の成長につながります。活動を通じて「やればできる」という自己肯定感を得られることは、大きな財産です。PTAは子どもや学校のためだけでなく、自分にとっても価値ある学びの場となり得るのです。

人前で話すのが苦手でしたが、スピーチをやりきったときに自信がつきました。

企画運営を任され、リーダーシップを発揮できたことが仕事にも役立っています。

苦手だったパソコン作業を担当したことで、新しいスキルを身につけられました。

調査データから見る「やってよかった」の声

運動会

PTAに対するイメージは「負担が大きい」「仕事や家庭と両立しにくい」といったネガティブな面が目立ちがちですが、各種アンケート調査を見ると「やってよかった」と答える人が一定数存在します。理由として多く挙げられるのが「人とのつながり」「学校や先生との距離感」「子どもの学校生活を近くで感じられたこと」です。

とくに子育て中は孤立感を抱きやすいため、同じ悩みを共有できる仲間や相談相手ができたことに価値を見いだす声が目立ちます。また、学校行事や会議を通じて、先生方が普段どんな努力をしているのかを知る機会にもなり、学校への信頼や理解が深まったという意見も少なくありません。

さらに、運動会や発表会などで自分の子どもが楽しそうに過ごしている様子を間近で見られたことは「役員をやっていたからこそ得られた特別な体験」と語る保護者もいます。大変さはあるものの、それ以上に得られる充実感や学びが存在するのがPTA活動の実態といえるでしょう。

まとめ:PTAは自分にもプラスになる

PTA役員は確かに時間や労力を要する活動です。会議への出席や行事の準備など、忙しい生活の中で負担に感じる瞬間は誰にでもあります。しかし、その中で「やってよかった」と思える体験をした人が多いのも事実です。誰かに感謝される喜びや、子どもが誇らしげに見てくれる姿は、親としての大きな励みになります。また、一緒に活動する仲間とのつながりや、先生方との距離が縮まる経験は、学校生活をより身近で安心できるものにしてくれます。さらに、苦手だったことに挑戦して自分自身が成長できたと感じる場面もあり、PTAは「子どものため」だけでなく「自分のため」にもなる活動だといえるでしょう。

地域と家庭を結ぶ大切な架け橋として、PTAは負担だけで語られる存在ではなく、むしろ多くのメリットを持つ活動です。無理のない範囲で関わり方を工夫すれば、きっとプラスの経験として心に残るはずです。

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