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もめない!PTA次年度委員決めの進め方のコツ

もめない!PTA次年度委員決めの進め方のコツ

PTA委員決めで『もめない仕組み』をつくり次世代へつなぐ

委員決めを毎年ゼロからやり直さないための仕組み化

PTAの委員決めがもめやすい原因のひとつは、「毎年同じ議論を繰り返す」ことにあります。何の仕組みも残さず、その都度白紙状態から始めると、前年の工夫や改善点が活かされず、負担感も変わりません。そこで必要なのは、委員決めのプロセスを仕組み化することです。

例えば「立候補→推薦→くじ引き」という手順を毎年同じ流れで進めるように定めておけば、参加者は心の準備ができ、会議もスムーズになります。また、過去の実績を記録に残すことで、「どの家庭がいつどの委員を務めたか」が一目で分かり、不公平感の防止にもつながります。仕組み化は特定の人に依存せず、誰が役員になっても円滑に進められる安心材料となり、結果として「委員決めのハードル」を低くすることができます。

透明性のあるルールを作り、記録を残す

トラブルを減らすには、「誰がどう選ばれたのか」が明確であることが大切です。曖昧な決定やその場の雰囲気での押し付けは、不満や不信感を生み出す原因となります。そこで、あらかじめ透明性のあるルールを作り、記録として残すことが重要です。

例えば「同じ家庭は連続で委員をしない」「免除対象(乳幼児の子育て中・介護中など)は事前に申請できる」といったルールを明文化しておけば、後から「不公平だ」と感じる人が減ります。また、会議の議事録や役員名簿を共有しておけば、決定の経緯が誰にでも確認でき、透明性が高まります。

記録が残ることで、次年度以降の参考資料にもなり、運営の継続性を保つ助けにもなります。公平性と透明性を確保する仕組みは、委員決めにおける信頼の土台といえるでしょう。

PTAを「負担」から「協力しやすい場」へ変える視点

本来、PTA活動は子どもたちの学校生活を豊かにし、地域と家庭をつなぐ大切な役割を担っています。しかし現実には「負担が大きい」「押し付けられる」といったネガティブな印象が先立ちがちです。この意識を変えるためには、PTAを「協力しやすい場」へと転換する視点が求められます。

例えば、活動を細分化して「できる人ができる範囲で関わる」仕組みにすれば、参加のハードルは大きく下がります。ICTを取り入れて打ち合わせをオンライン化すれば、時間の制約も減り、働く保護者も参加しやすくなります。さらに、活動の成果を広報誌やSNSで発信し、「自分たちの協力が学校や子どもに役立っている」と実感できる場を作ることも効果的です。

PTAを「負担の場」から「前向きに協力できる場」へと意識改革することが、次世代へ持続可能な形でつなぐ最大のカギとなります。

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この記事を書いた人

2人の子供が小中学生の時6年間PTA役員をやりました。うち2年はPTA会長でした。シングルファーザー&自営業で学校に顔を出すことも多かったので目を付けられてしまいました。そんな僕の経験からPTAの様々な問題について情報発信しています。